2018年11月30日金曜日

広いところへ引っ越しました 

と言っても私が広いお家へ引っ越した訳ではありませんよ(広い家より天井が高い家が欲しい…)。10x Genomicsのオフィスが引っ越したニュースです。

ニュース本文はこちら
SanFrancisco Business Reviewのこの記事によれば、カリフォルニアのプレザントンにある本社の新しいオフィスは15万フィートスクエアもあるそうです。

ん?

日本人にはいまいちフィートってよくわからないですよね。だいたい1万4000平方メートル。または4235坪。結構広いですよねえ。
日本で一番広いカシマサッカースタジアムのピッチのサイズは
ゴールラインの長さ:78m
タッチラインの長さ:115m 
面積:8,970平方メートル 
だそうで(ここ)、新社屋の広さはサッカーピッチの 1.5倍以上あるんですね。

それはそうと、10xはカリフォルニアのベイエリアで最も成長している会社の1です。
2015年の収入は332万ドル、これが2017年には7,118万ドル。3年で20倍! 
この記事によればここ数ヶ月で新たに200人社員を増やしたという。この中には私も含まれるんだろうな。


さてさて、この間のウェビナーは3’遺伝子発現キットのバージョン3の話でした。バージョン3のキットでは、少ないリード数で検出できる遺伝子数が多くなったので、シークエンスにかかるコストを下げることができます。
バージョン3の遺伝子発現キットは、単に遺伝子発現のみを測るのではなく、他のFeature Barcodingキットと組み合わせることで、細胞表面タンパクの発現など、メッセンジャー以外の情報も同時に検出することが可能なんです!
これは近いうちに必ずこのブログで詳しく書きたい。ソフトウェアのデモも合わせて。

リンク



2018年11月6日火曜日

ウェビナーの紹介 日本時間AM11時 シングルセル発現解析Ver.3

どうも、大変ご無沙汰しています。2ヶ月も投稿をサボっていました。
まあ色々とその間、新しい製品がリリースされたり、アジアでユーザーミーティングがあったり学会があったり。個人的にはLinkedInとTwitter強化月間で(と言ってもあまり発信していませんが)、たまにWeChatをやってみたりと色々手を出して。
もうひとつ言い訳すると、台湾と韓国もエリアなので覚えることが多く、文化の違いに驚きながら、そんなこんなでブログも疎遠になっていました。

そんな中、つい先日は大きなニュースがありましたね。
それについてはここではなく後日、「パックマンの挑戦」で書こうと思います。精神的にショックが大きい。。。



さて気持ちを入れ替えて

10xのシングルセルアプリケーションといえば発現解析がメインに思い浮かぶ方も多いと思います。先月末のASHGに合わせて新しいバージョン(Version 3)のケミストリーが発表されました。そのウェビナーが来週16日の日本時間午前11時から行われます。
今までの3’ケミストリー(Version 2)と今回のVersion 3で何が違うかというと、遺伝子キャプチャー効率が大幅にUPしました。
それとこれまでメッセンジャーRNAしかキャプチャーできなかったのに加えて、Version 3ではFeature Barcoding キットを使用することで、細胞表面タンパクなどを検出するCITE-Seqアプリケーションが可能になりました(公式パンプはここからダウンロードできます)

あまりウェビナーの前にネタバレすると面白さ半減だと思いますので、これくらいにしますが、このVersion 3はかなり画期的だと思いますよ。
遺伝子発現のみならず、表面タンパクの発現やCRISPRのガイドRNAなど、そのほかのFeature(何て訳したらいいか迷う)も検出することができるようになります。もちろん他のFeatureを検出するには別キットが必要だったり、他社製の抗体が必要だったりしますが、それでも今までにできなかった面白い実験が組めると思います。

ちなみにウェビナーの登録はこちらです。
スピーカーの1人、Jens(イェンスと発音)は台湾のユーザーミーティングでも発表してもらいましたが、綺麗な英語で聞きやすいと思います。

では皆さんまた。