気付いたら20年の9月から更新していませんでした。ちょうどその頃からTwitterにハマって(ハマるの遅すぎだろ!というツッコミはさておき)、やたらと生物系、医学系をフォローしてはツイートしていました。今更ながら、Twitterって便利で楽ですねー。
僕のフォロワーはほとんど、科学系の研究者、医者、学生、製薬系、同じ業界のヒト、だと思う。多分、変な人はいないと思う。
さて、昨年の9月から更新していなかったわけですが、その間に起こった出来事を並べます。普通のこと書いても面白く無いので私なりにまとめます。
10月:がん学会、がん免疫学会 現地とオンラインのハイブリッド開催:
ランチョンセミナーは私が現地で司会をし、発表者の先生はリモートから参加、という未だかつて無いやり方。コロナ下ではこういう方法もありなんでしょうね。でも現地にいた感想を言うと、オンラインで登場する先生と現場とは微妙に空気が違うかも。
質疑応答の時に、オンライン発表の先生の顔が大画面スクリーンに写し出されるのですが、これはけっこう威圧感あるんですよ。先生、カメラからもう少し離れて、と。あと、現場の音響設備。マイクからの音は良くてもZoomから出て来る音が意外と聴きづらかったりしました。
オンライン同士のディスカッションは、座長がよっぽど気を使わないと仕切が難しいことも判明。突然の通信切れ時はどう間を繋ぐか、などなど。
11月:バーチャルユーザーミーティング開催:
ユーザーミーティング は毎年大きな会場を借りて、参加者を集めて、発表を聴いた後はみんなで懇親会、というのがこれまでの流れでした。本当は今年はホテルの会場を借りて、200人規模でやりたかった。でももちろんそれは無理。そこでバーチャルで行うことに。
このプランは8月頃から立てていて、APACのユーザーミーティングとJapanのをまとめてやろう!ということになり、みんなで準備を頑張った。初のオンライン開催だったのでうまくいくか、トラブルがあった場合どうするか、など心配事は多かったけれど、やってみたら案外大成功だった。
ユーザーミーティングに限らず、ウェビナーなどで先生に発表をお願いするにあたって僕が一番大切だと思っていることは、演者の先生に無理してもらわないこと。先生の研究の進み具合もあるし、発表できるタイミングというのもある。
だから断られることもある。でもたいていは、もう少し論文化の目処がたったら是非協力させてください、という前向きなことが多い。門前払いされることは無いからその点は精神的ショックは無いかな。断られたら素直に引いて、またお声かけしますねー、と言うのがベスト。
日頃からいい関係を築いておくことは大事ですよね。
12月:いろいろあって疲れる:
2020年の締めは外資は12月。一般的に、営業は今年の売り上げに忙殺。マーケは来年のプラン作りに忙殺。これはどの会社でも同じだろうな。気付いたらクリスマス、そして大晦日。
中国の人たちは大晦日まで働くからすごいなと思っていたら、俺たちはChinese New Year(旧暦の正月)で休むから、とのこと。つまり今日(2月11日)から1週間くらい。
1月:新製品発表:
今年は忙しくなりそうな予感しか無い。シングルセルとVisiumで多くの新製品が出ます。メインはこちら
CellPlex:シングルセルのマルチプレックスキット。細胞や核にタグを付けることでサンプルに印をつける。例:4サンプルそれぞれにタグを付けて同時に混ぜ、同じ流路に流すことができる。複数細胞がGEMに入ってしまってもタグを見ることでCellRangerが自動で除去してくれる
LT:低量のシングルセルキット。流路あたり数百〜1000細胞で流すことができる
Fixed RNAキット:PFA固定のRNAに対応したシングルセル用のキット。固定したサンプルからもシングルセル実験ができるようになる
Chromium X:今のChromium Controllerのハイスループット版機種。100万細胞をルーティン処理することを目指す
Visium FFPE:Visium Spatial 解析をFFPEサンプルの切片からでもできるようになるキット。今は新鮮組織切片からのみ
このうち、CellPlexはリリースしました。Visium FFPEは今年の前半にリリース予定。ちゃんとここでも紹介しますね